品川区の町工場のブログしばチャンの・・・

小さな工場の大きな力!常に不便探しをしている。不便をもの作りの力で便利にしたいから。他には、多趣味だから、そんなこともブログにしてる

ステンレス~町工場の世界

おはよーございます!町工場のしばチャンです^^

 

今回の内容はつまらないかも・・・。

訳の判らないお話^^。

 

 

今、ステンレスを加工中。

ステンレスでも幾つか種類があるが、ちょぴり厄介な種類。

 

ステンレスって、粘々してるってイメージ。

カタギの人には理解不能かと  ^^;

 

例えば、ゴムの塊を切る感じ。

硬いような柔らかいような・・・。

安いカッターだと切れないよね!

 

と云えば、なんとなく理解出来るかと・・・。

 

ステンレスに大きな穴直径20ミリを空ける。

専用のドリルで少しづつ何回かに分けて大きくしていくのだが、ウチには専用ドリル13ミリまでしか持ってない。高くて買えない  ><

 

13ミリまで空けたら、普通のドリルで15ミリ⇒18ミリ⇒19ミリ

の順番で!

 

しかしステンレス!?

ふつうのドリルでは直ぐに切れなくなる。

 

どうなる???

ステンレスとドリルの摩擦で、ステンレスが真赤になるくらい厚くなり、冷めたころには滅茶苦茶硬くなってどーにも出来なくなって終わる。加工不可能になる。

 

そうならない為にドリルをグラインダーで研ぐ!

大きいドリルは研ぐのが難しい。

しかもステンレス加工用に・・・。

 

切れなくなる見きわめは「音」

切れてる音と切れない音ってのがあるから。

 

研ぎ方はめんどくさいから省略(笑)

 

そんなことを繰り返して19ミリまで空けたら、仕上げ20ミリの穴は・・・。

20ミリの0~20、033ミリまでの大きさに仕上げろ!ってミッション!

この業界で言う「ボーリング」って加工。

 

エンジンのシリンダー内みたいに綺麗でツルツルに仕上げる。

そんな些細な加工をするときは、夜になる。

工場内の温度21度にして、ステンレスも馴染んでそのくらいの温度になるから。

 

納品先(大企業)はだいたい設備が整ってるから、温度設定ばっちり!

 

だから?

 

寒い所での測定と暖かい所での測定では、熱膨張とかで明らかに違うから。

 

 

専用工具で20ミリの穴を0,2ミリづつ空けていく。

それで完成!

 

ボーリング加工は注意してれば大丈夫だけど、ドリルを研ぐってのが大変  ^^;

研ぐ機械も売ってるけど高くて買えないし、グラインダーで研ぐってのが

職人っぽくてカッコいいかと(笑)

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こんな加工も・・・。

 

 

写真だと見難いかもだけど、こんな加工もかなりめんどくさい ><

これはまだ未完成。完成したものは企業秘密でお見せできない。

 

ステンレスはマジでめんどくさいけど良い値段になるんだ!